マリッジリングの苦い思い出

私が結婚したのは今から10年前になります。当時は私も主人も、貯金も全くしておらずに結婚を決めたのでお金の面で苦労しました。人生の一大イベントだというのに、いかに結婚式の費用を安く済ますことができるかに一番重点をおいて段取りしていた状態です。とにかく主人にお金が無かったのです。婚約指輪もいらないと思っていたのですが、うちの母が「婚約指輪も買ってもらえないほど貧乏なの?」ととても心配したので、仕方なく私の貯金から指輪を買って、主人にもらったと母親にはウソをつきました。もちろん結婚指輪も私の貯金から買いました。主人はレストランのシェフで1カ月に1回休みがあるかないかという仕事の忙しさでした。一緒に二人で出かける時間がないので、結婚指輪も私のお金で自分で買いに行って決めました。理想では、婚約指輪は素敵な夜景の見えるレストランかどこかで食事をしているときに、彼氏から突然プレゼントされることだったのに、全く理想を裏切られました。結婚指輪だってもちろん、主人と二人でいろいろなお店を歩きまわって二人で一緒に選びたかったものです。そんなわけで、今のマリッジリングには特別大切な思い出がありません。いつか経済的に余裕ができたらそのときには、主人にこれまでの罪滅ぼしも兼ねて、高価な指輪を買ってもらいたいと思います。

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